レメディの原料について。

ホメオパシーは自然界のあらゆる材料を使って作られます。

一般的に手に入るもので、
4,000種類を超え、
さらに
年々増加しています。

そして
各レメディの情報は、
年々進歩しています。



植物レメディ

レメディ全体のおよそ65%が植物由来です。

レメディによって
植物のどの部分を使うか、
採取時期、
採取方法などが薬局方(HomP)によって決められていますが、

各国により多少違いがあるものもあるようです。

例えば、
Calendulaを例にすると、
米国薬局方HPUSでは、花びら、
フランス薬局方FHomPでは、新鮮な葉、
ドイツ薬局方HAB
では、花全体
というようになっています。


また
産地によって土壌の違いがありますので、
例えば
Hydrastisはアメリカ産よりもカナダ産が好まれるという好みや、

栽培方法によっても
Panax ginseng
は栽培種よりも野生種が好まれる
などということも出てきます。

AloeFerox薬用MORII 092Aloe ferox


動物・昆虫レメディ

動物由来のレメディは、
生体の様々な部位もしくは生体全体から作られます。

最近の新しい動物のレメディでは、
できるだけ動物を傷つけないように採取するものも増えてきました。

昆虫から作ったレメディは
一般的に反応が早いようです。

特に
炎症性や免疫性反応では、明確です。

また
最近では1つの種のレメディの中でも
細分化される傾向があります。



例えば、
Apisは働き蜂(メス)を原料とするレメディですが、

女王蜂や雄蜂、ハチミツ、プロポリスなど様々なレメディが市販されています。


Apis

Apis mellifica

Apis male

Apis regia

Apisinum

Gelee Royale

Mel cum sale

Propolis

また
ハチの幼虫やハチにつく病原体のレメディなどもあります。


最近のレメディの種類の急増に伴い、
メーカーによって扱うレメディが異なることもよくあります。


1種類の動物から、
複数のレメディが作られることもよくあります。

例えば、
ニワトリの卵のレメディでは、

Calcarea ovi testae (Calc-o-t)卵の殻の石灰

Embryo gallinae (Pull-g)ニワトリの胚

Ovi gallinae albumen (Ovi-g-a)卵白

Ovi gallinae pellicula (Ovi-g-p)卵の殻の膜

Ovi gallinae vitellus (Ovi-g-v)卵黄

Gallus galli Ovumニワトリの卵
などがあります。


最近よく臨床の現場でも使われ出した鳥のレメディなどは、
数年で200種類以上にまで増えました。

また従来のレメディをサポートするようなレメディも多く見られるようになってきました。

例えば、

Sepiaはとてもよく使うレメディですが、
Sepiaには、同じSepia officinalisを使ったSepia grunerisOssa sepiaなどがあります。





生物学的レメディ


これには大きくわけて6種類あります。。

.Plant sarcodes ;植物から出る分泌物などTerebintha(ターペンタイン)など
2.Animal sarcodes
RNADNA などなど
3.plant nosodes
Secale cornutum(麦角菌)Solanum tuberosum(ジャガイモ病)など
4.Animal nosodes
Ambra gris(マッコウクジラの腸内分泌物)など
5.microbial nosodes
Syphilinum(梅毒の菌)Medorrhinum(淋病の菌)など
6.pathological nosodes
;それぞれの患者から取った材料など
Carcinocin
(癌細胞)などは現在約100種類のものが市場に出回っています。

 

用語

サルコードSarcode; 健康な人や動物の組織・器官を原料にして作られたホメオパシー薬。

ノソードNosode; 生物体の病的状態によって作られる物質を原料として作ったホメオパシー薬。人や動物、植物が由来であり、微生物や病理組織、分泌物や滲出物などの疾患過程による産生物質なども含みます。

オートノソードAutonosode; 患者自身の病的物質を原料として作ったホメオパシー薬。

オートアイソパシーAutoisopathy; オートノソードを利用した治療法。オートパシーAutopathyとも呼ばれます。

オートヘミック療法Autohemic therapy; 自己輸血法とも呼ばれています。患者の血液を原料として作られるホメオパシー薬を用いた投与法です。患者の血液とホメオパシーの注射薬を混合して静脈投与する方法などはホモトキシコロジーでは一般的に行われています。autosanguine thrapyも同義語です。

 




☆鉱物および化学的レメディ

およそ30%のレメディがこの分類に入ります。

主に自然界のものが使われ、
高度に精製された化学薬品を使うものは比較的少なめです。

それは
自然界の物に含まれる微量の不純物も
レメディの薬効に重要だとされているからです。


例えば、Calc-carbNat-MurSulphurなどがあります。

例外的な話をひとつ。
Petroleumというレメディは、
もともとビルマのラングーン油田から採取した石油から作られていました。
ところが、
戦争により原料を入手できなくなり、
化学的に純粋な石油に切り替えられましたが、
オリジナルのものと薬効が同じであることが証明されています。


☆不可量物imponderabilia、インポンデラビリア

ホメオパシーでは眼に見えない物や物質形態をとらないものもレメディになります。

光や
電気Electricity
Auster eurus
重力Gravitas
Tempesta
真空Vacuum
Ignis alcoholis
空気Aer Tunbridge Wells
など
様々な原料が使われます。


一つの不可量物でも、様々な特性の異なるレメディが、複数作られています。

例えば
主な光のレメディには、次のようなものがあります。

Sol太陽光

Luna 月光

Venus stella errans金星の光

Light (Fluorescent)蛍光灯の光

Light (Halogen)ハロゲン光

Xray X

Caerulum iritis solis日光の青い分光

Lux Flammeusオレンジ光

Lux Indigoインディゴ光

Lux luteum 黄色い光

Lux rubrum 赤い光

Jupiter Stella errans木星の光

Saturn Stella errans 土星の光

Lumen UV (UV)紫外線

Polaris北極星の光

Sol britannica英国の日光

Sol eclipsium日蝕の光

Spectrum (RainbowLux iritis)

Viola Lumen 紫の光

Viridum Lumen (Virid)新緑色の光

X-Ray X

など。





その他のレメディ


ホメオパシーでは
実に様々な原料がレメディとして利用されています。

花粉やハウスダストなどの数多くのアレルゲンや
チョコレートやミルク(ミルクのレメディはたくさんあります)、コーラなど様々な食品を原料としたものも多くあります。




文責:森井啓二

 

参考文献

 

臨床家のためのホメオパシーノート 基礎編 (Nanaブックス)
森井 啓二
ナナ・コーポレート・コミュニケーション
2010-09-18